周りがたまたまなのかもしれないが、小豆島はちゃんと行事を楽しめる土地だと思う。
「もうすぐ〇〇だから、なんかせえへん?」
といわれたら、行事好きの私などもれなくハイハイ〜とのっかってしまう。
今年はバレンタインを、小4のときに一ノ瀬くんにチョコをあげたときくらい楽しんだ。
懐かしの酒粕トリュフ作りだ。
酒粕トリュフは7年前のオリジナルレシピ。
当時あきるほど作ったのにいざ作ろうとすると材料さえ忘れていた。
2015年のブログに残っていたのでよかった。
少量のレシピはこちら https://iiyook.exblog.jp/22816912/
少し寝かせたほうが酒粕が熟成しておいしくなるので、節分の前に材料集めをすませておいて、節分が終わったらすぐに作りはじめるのが理想だ。

酒粕トリュフ
材料(10個分)
酒粕 200g
ドライいちじく(大) 4個
くるみ 4粒
クーベルチュールチョコレート・・・45〜50g(板チョコ可)
飾り用金箔
器具
なべ 1こ
ボウル 1こ
ゴムベラ
フォーク(大)
温度計
作り方
①いちじく、くるみを10こにカット
②酒粕で①をボール状に包む
③チョコを細かくしてボウルに入れる
④熱湯を入れた鍋に③をつけて、ゴムベラで混ぜながら湯煎する
⑤チョコレートにつやがでて滑らかになったら湯からおろす
⑥⑤で②の酒粕ボールをコーティングする(ゴムベラで転がしフォークで掬ってバットに並べる)
⑦冷蔵庫に入れてチョコが固まったら出来上がり
コーティング中にチョコが冷えて固まったら、再度湯煎すれば溶けます。しすぎると分離するので注意!
本格的なテンパリング
ゴムベラで混ぜながら行う。温度はチョコレートの温度です。
❶ 熱湯を入れた鍋に刻んだチョコを入れたボールをつけて45度まで上げる。
❷ 水をいれた鍋に❶を浸けて28度まで下げる。
❸ ❶の湯に❷を浸けて32度まで上げる。
酒粕は少々根が張っても良いものを取り寄せるのがおいしさの秘訣。
お隣さんはプレゼント分を箱詰めしながら「自分の分がなくなる〜」と泣いていました。
外はパリッ、中はしっとり、チョコと酒粕の芳醇な香りをお楽しみください!
バレンタインの1日。
冷蔵庫からトリュフのバットを取り出し、朝のうちに箱詰め。
まずは、旦那さんを探す。(お隣さんのです)
うちの畑で茂り始めた空豆のお世話をしてくださっているので
先にお父さんに届けることにする。(お隣さんのです)
海沿いをだいぶ走った先の海を見晴らす高台の家におじゃますると、
お父さんは大音量でオリンピックをみいてた。
こちらに気づくと目も口もまん丸にして
「こらまた珍しい人がきたなぁ」
と喜んでくださった。
お会いするのはみかん狩り以来だ。
「みほちゃんがなぁ、父さんにバレンタインのチョコレートあげたいんやて」
娘であるお隣さんから急に訪ねた理由をきくと、
意外にも顔を真っ赤にされた。
包みをあけ、一口食べて、
「ほぉ、香りがええなぁ」
「うまいなぁ」
と、何度も何度もいって、
しまいにはラッピングの箱(100均のもの)に印刷された文字まで、
「Just For You 」
とじっくり読まれてはずかしかった。
みかん狩りのときも思ったけれど、
お隣さんのお父さんのこんなところは、生前の父とよく似ている。
帰って旦那さんにもお渡しする。
「ありがとう」
と一言と、晩にタイカレーを作ったのをおすそわけにいったら、
「チョコ、おいしかったすごちそうさんす」
ともう一言くださった。
島の男は言葉少なやでと聞くけれど、
普段はお礼が届いてるか心配になるくらい、確かに言葉少ない。
小4の頃はバレンタインといえば初恋の人に憧れを伝える日だったが、
この歳になると、日頃伝わっているか心配なありがとうを改めて伝える日になってくる。
