こんにちは!薬膳ヨガ®︎のみほこです。今日も餃子買いにいこ…ご近所の手作りのお店なのですが、栄養もあるしあそこの餃子は人生最強。
ところでみなさん、栄養ってご存知ですよね。ビタミンとか、タンパク質とかいう食べ物の体に良い成分のことですが、実はこれ、薬膳では栄養といわずに「効能」(こうのう)といいます。
効能を制するものが薬膳を制す
薬膳をはじめた方なら誰もが「効能」と早く仲良しになりたいと思います。効能を制するものが薬膳を制す。
ではどうしたら「効能」と、早く仲良くなれるのでしょうか?
今日はその方法をお伝えしたいと思います。効能を使いこなしたい薬膳師さんは、ぜひ参考にしてください。
餃子のヨガ
その前に、私は薬膳は「答え合わせ薬膳」一筋なんですよね。
何かというと、ヨガと一緒にやる薬膳です。ヨガが、ただやってても続かないので、餃子を食べたら餃子のヨガをする のように食べることとセットにしているんですね。食べるのは好きなので。
みなさんはどうかわからないけれど、私はあまりストイックではないことが好きで、健康法も、好きなものを食べてちゃっとやれる運動で元気でいられたらそれでいいんです。
それで「答え合わせ薬膳」を始めました。それに使うのがこの辞典で、
怠け者には、これ命。本来は薬膳の本ですが、これでヨガもやります。
ヨガはどこをみればわかるかというと、
174ページ〜「食物の効能別分類」 効能の下の文章
「症状」
「内臓」
「邪」
これで今日のヨガがだいたいわかります。(怪しい占いじゃないですよ…)
質問にお答えします
試しに、薬膳の授業で質問いただいた効能で、今日のヨガを占ってみます。(だから占いじゃないですよ…)
【化瘀】
これの読み方は、かおですね。分解すると、
「化」:変化する、取り去る
「瘀」:滞ること、瘀血
血行をよくするような感じですね。東洋医学では不足を「虚」(きょ)、滞りを「瘀」と書くので、血が瘀なら血が滞っているということです。
化瘀のものを食べるのでもいいですが、偶然それがおいしいときには「血行不良気味なんじゃないか」という可能性を考えていきます。
化瘀の食べ物
<米・豆> 黒米、黒豆
<野菜> クレソン、バジル
<ハーブ> ローズマリー
<スパイス> ターメリック(うこん)
<果物> クランベリー、ブルーベリー
<肉> ー
<魚> いわし、しゃけ
<調味料> 酢、味噌
<酒> 日本酒、焼酎
化瘀を食べたらこのヨガ
肝のヨガ|心のヨガ
血といえば肝臓と心臓なので、「化瘀」がおいしいなら、この2つのヨガもあわせておきましょう。ただし、血や巡りにまったく影響しない内臓はないので、お時間があれば五臓すべてポーズをしたいところです。
経絡ヨガとは?治療みたいなヨガ!声の8分解説はこちら↓
【理気】と【行気】と【降気】
読み方は、りき、こうき、こうき。白本をみると、
「理気」:気の流れを正常にすること。理気の中には行気、降気も含まれる。
たとえば漢方薬局で「気の巡りが悪いので理気法でいきましょう」と言ったら行気や降気の生薬が処方されるということです。理気は治療法の名前でもあるのですね。
「行気」と「降気」の意味は、白本ではこうです。
「行気」: 理気法の一つで、気の流れを促すこと。気滞によるさまざまな病証に用いられる。
「降気」: 理気法の一つで、降りるべき気の流れが逆上したために引き起こされる症状(げっぷ、喘息、嘔吐など)の治療に用いられる。
要は、滞り。頭痛、疲れ、ムカムカは結構、これが原因といわれています。巡りづくりはヨガの18番ですから、こういう症状って、ヨガをするとすぐ治ることが多いです。
理気、行気、降気の食べ物
<米・豆> そば
<野菜> 玉ねぎ、ピーマン
<ハーブ> カモミール、レモンバーム
<スパイス> クミン、八角
<果物> ライチ、グレープフルーツ
<肉> ー
<魚> かじきまぐろ
<調味料> ー
<酒> 日本酒、ワイン
理気、行気、降気を食べたらこのヨガ
肝のヨガ
巡りが悪い状態や体質のことを「気滞」(きたい)といいますが、これは肝の低下によるもの。理気、行気、降気がおいしいなら、あわせて肝のヨガをしておきましょう。
【収斂】
よみかたは、しゅうれん。白本では多汗や下痢や咳が止まらないことなどを挙げていますが、意味としては、
「収斂」:ひきしめること
収斂の食べ物
<米・豆> ー
<野菜> ー
<ハーブ> ー
<スパイス> ー
<果物> 梅、ざくろ
<肉> ー
<魚> たこ
<調味料> ー
<酒> ー
ちょっと少なめです。このほか、酸味自体にも収斂作用があることがわかっています。上記+すっぱいものと覚えておくとよいですね。
収斂を食べたらこのヨガ
肝のヨガ
収斂のものがおいしい、酸味もおいしいときたら肝のヨガです。
あとは、尿がもれるなら腎のヨガ、汗がもれるなら心のヨガ 咳が止まらないなら肺のヨガなど、何がもれるのかによって使い分けるのが適切です。
【強筋骨】
よみかたは、きょうきんこつ。白本には、関節が動かしにくいときや骨粗しょう症の緩和とありますが、
「強筋骨」:骨(と筋肉)を強くする
ここで、薬膳を知っている人なら気になるのが「筋」の文字です。
筋肉が肝機能に影響を受けるのはご存知の通り。
なので一応、骨と筋肉あわせて、足腰の弱り、腰痛などにいい効能なんだなと思っておきましょう。
強筋骨の食べ物
のちほど・・
強筋骨を食べたらこのヨガ
腎のヨガ|肝のヨガ
骨は腎機能に左右されるし、筋肉は肝機能に左右されるからです。
骨が老化現象からくるものなら、老化は腎(臓)の年齢です。心当たりがあれば毎日腎のヨガをしたいですね。
【透疹】
よみかたは、とうしん。
「透疹」:はしかの発疹を促す
はしか専門の効能です。→治療法です。
促さないで鎮静しなくちゃ、と思いますが、ここは東洋医学ならではの考え方。盛大に出ていただいて毒素を排出させよう、毒素出し機能を抑えてどうするのよ、という考え方です。
透疹の食べ物→解毒の食べ物
毒素を排出する治療法なので、「解毒」などの同じ意味をもつ効能をとるとよいでしょう。
<米・豆> 納豆、大豆
<野菜> こんにゃく、もやし
<ハーブ> バジル
<スパイス> ー
<果物> バナナ
<肉> ー
<魚> くろだい
<調味料> 塩、しょうゆ
<酒> ー
透疹(解毒)を食べたらこのヨガ
脾(胃)のヨガ
はしかはウィルスのようなもので内臓で症状を捉えません。ただし体力は落ちやすいとき。栄養をしっかり取れるよう胃だけはケアしておきましょう。また、発熱などで寒気があるなら腎のヨガもあわせましょう。
いかがだったでしょうか。効能は必ず食材に、食材は必ずヨガに、つながっているんですよ。ちなみに餃子のヨガは、腎のヨガです。(お年によっても違いますよ)
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