ヨガや瞑想では必ず手と手を合わせる「合掌」という動作をします。実はあの所作には、とても深い意味があるんです。
ここでは合掌のさまざまな由来をご紹介します。
瞑想やヨガで合掌をするときの、5つの意味。
挨拶(尊敬の意を示す)
日本では、挨拶で合掌をする習慣というのはあまり根付いていませんね。でもインドでは「ナマステ」といいながら手をあわせます。ナマステの「テ」が、向き合った人、それがたとえ初対面であっても、の信頼と敬意を持っていますと相手に伝える一文字です。
お詫び
これは日本でも馴染みのある習慣です。「ごめんね」という気持ちが高まると、私たちはとっさに手を合わせます。お詫びには申し訳ないという気持ちだけでなく、やはり相手を敬う気持ちがこめられています。
お願い
よく神様、仏様・・という言い方をしますが「目に見えない偉大な力を頼りたい」という気持ちのとき、人はとっさに手を合わせます。人に頼みごとをするときは、それによって断りにくくさせてしまいそうで手までは合わせないことも多いでしょう。
成長
あまり知られていませんが、マインドフルネス瞑想の源である「仏教」では、右手が「仏様の知恵」、左手は「自分自身」を表すとされています。つまり合掌は、仏様の心の在り方になりたいという自己成長を願いを示します。
感謝
気持ちの表現として、もっとよく使う合掌ではないでしょうか。心からありがとうの気持ちを伝えたいときには、感極まって自ずと手をあわせたくなるものです。
このように、合掌をするときには大きく分けて5つの意味がありますが、どの合掌にも「その存在を敬う」という気持ちがこめられています。
合掌の文化を活用して、自分も相手も大事にしていきたいですね。
新しい習慣、ハグのかわりに合掌?!
コロナが広がり、ハグと握手ができない今こそ合掌を!という新しい提案があるようです。
コロナで注目「あいさつは合掌で」 手を合わせる理由は
https://www.asahi.com/articles/ASN4571ZWN3SPLZB01B.html
新型コロナウイルスの感染拡大が世界中で深刻化するなか、欧米流の握手やハグに代わるあいさつ方法として注目されているのが、手を合わせる合掌だ。東南アジアで定着している作法だが、日本では仏を拝むときくらいにしか使わないしぐさにも思える。なぜあいさつに?
【ミホコ雑記】2021年初詣の話。神社で合掌をしたら感謝が溢れた
新年、人気の少ない時間をみはからって地元の神社にいき、いつもの通り手を合わせました。
すると突然、「感謝」がなだれのように脳に流れ込んできました。私の言語力でありえないスピードで、10数個ほども浮かんだのです。涙が出るに任せて手を合わせつづけたら、こんな5つのフレーズが繰り返し浮かんでは消えました。
「家賃はかかるけど、家があってよかった」
「LINEはあっさりしてるけど、兄弟がいてよかった」
「今は会えないけれど、叔父叔母がいてよかった」
「中々安定しないけど、仕事があってよかった」
「前より無理はきかないけれど、健康でよかった」
さっきまで「おはぎ買って帰ろ」って考えていたのに、私はこんなことを思っていたのか。
こんなふうに、当たり前だと思っていたことの尊さを、ハッと理解する瞬間があります。この日の合掌はそんな類の「感謝」の合掌でした。