リモートワークになって、なんか安易に食べるようになっちゃったな、と思うもののひとつに、ポテトチップスがあります。
以前は、手に取るのにすごく勇気がいったのに、
同世代の友人知人らが家にいると毎日食べちゃうよねーと言うのを聞いたり、
お店で誰かがいつものことみたいな感じでカル◯ーの袋をカゴに入れてるのを見かけると、
「みんな案外気にせず食べてるんだな」
と、変に勇気を得てしまって、以前に比べたら、本当に驚くほど、安易にポテトチップスを手に取るようになっていました。
ところあるとき、7日間連続でカル◯ーを1日1袋食べていたら(ちなみにそのときはまっていたのは「しあわせバター味」です)
ゴトンと、体調に支障がでました。顔がむくんで、胃が激しく、もたれたのです。
じゃがいもとたくさんの油と塩でできた、刺激的なシーズニングをたっぷりまとったこの食物を、
私は食べたくても、体は食べたがっていない。
はっきりと、そう感じました。
でも習慣になっているし、夜のお楽しみでもあるですよね。がまんなんかしたら、反動で明日2袋食べてしまいそうでした。
それで、スーパーにいって、あることを試してみました。カル◯ー「しあわせバター味」を手に取る前に、
「今日の食べたい度は10のうちいくつくらいかな?」
と自問してみたのです。
1日楽しみにしていたのだし、体がもし「9か10です」というなら買う。そう決めていました。
でももし「6、7くらいですかね」というなら買わない。そうも決めていました。
思ったのですが、ポテトチップスって、すごく食べたくて食べるときって、ものすっごくおいしいんですよね。
カリカリッとした薄い歯応えや、パンチの効いた塩味。ほのかなじゃがいもの香りも、体に悪い感じなどまったくしません。細胞レベルで満足している。体が求めていたのはこれだとさえ思うのです。
でも反対に、すごく食べたいほどじゃないときってあんまりおいしくないんですよね。
カリカリ感にもキレがないし、味もしょっぱいだけみたいな感じで、じゃがいもの香りなんか全然しない。お腹だけ膨れて、全然満足しません。
このことを、7日間連続で食べ続けたときに、実は痛感していました。
それで、今日はすごく食べたいのか、すごくではないのか。陳列棚の前で、欲を数値化してみました。
すると答えが、「6、7くらいですかね」だったんですね。
なので、その日は買いませんでした。ガッカリするかなと思いましたが、意外とそうではなくて、
いずれレベル9か10の日は来るのだから、そのときに食べれればいい
と思った感じでした。
それからはスーパーにいくたび、陳列棚の前で欲の数値化を続けました。
どれだけ食いしん坊なんだと思いながら、あるときは買って、あるときは買わないで、数字に、素直に従って。
そして気づいたら買う回数が10回中1回に減っていました。
ここで申し上げておきたいのですが、私は薬膳に出会うまで、ダイエットで一度も成功したことはありません。
物心ついた頃から、食べたいものに関してがまんしないというか、家族で食べる夕ご飯で、自分だけ違うものを作って食べたりするようなタイプでした。食の欲に逆らえないのです。
だから、薬膳でいつもやっている「体の声を聴いて本当に食べたいものを食べる」ことが、こんなにポテトチップスの回数が減流ことにつながるということに、それでダイエットができたことに、とても驚きました。
この人生初の快挙を経て思いました。
これは、がまんではない。せっかく食べるならおいしく食べたいという、これはこれで欲を叶えた行為なのだと。
むしろ、レベル9か10がきたら、もし1時間後にそれがきたら、1時間後に食べられるんだからレベル6か7のまま食べるなんてするまいという新しい形の食の欲でもあったのです。
あさましさ全開の形で私のポテチ回数は激減しました。前回食べたのは2ヶ月前ですが、そのときのしあわせバターのおいしかったこと!!
ということで今日は、
食いしんぼうな人向け!ポテトチップスの回数を減らす方法
というお話でした。
この陳列棚の前でやる、「今日の食べたい度は10のうちいくつくらいかな?」を自問自答時間は、体の声を聴いている時間でもあって、それが瞑想とよく似ています。薬膳もヨガも、ベースは体の声を聴くこと=瞑想なんですね。この欲の数値化も、日常の瞑想として楽しんでやっています。
