出会って何年もたって、その人が私より歳上か歳下か、背が高いか低いかに気づくことが多いです。
気づくときは、そうだったのかと、改めてその人を知り直すような気分です。
本人には何年一緒にいるのと驚かれるけれど、その人をみていなかったわけではないのです。
たとえば、知り合いの松下さん(仮名)が、私より歳上で背が低いことも、知り合って13年、一昨年まで気付きませんでしたが、
松下さんが、どんな場面でどんなことを思う人かは、見てきたし、聞いてきました。
たとえば何か相談すると、
「打ち明けてくれてありがとう」という。
ウィットの効いた会話、一捻りある返しが好き。
お土産が嬉しい。どんなものでも嬉しい。
心で色々話してきました。見た目どんな人かは後回しだっただけです。
この出会い方を言葉でいうなら、
「目を閉じて出会って、そのままつきあってきて、ある日目を開けたら、歳と背が見えた」
そんな感じです。
友人のトンちゃん(仮名)も15年以上の仲ですが、今年の誕生日に歳をきいて驚きました。
私、毎年聞いているんだそうです。何歳になった?と。15歳違いだから◯歳だよというと、あなたは毎年驚くんだねと。
たぶん、歳の差を知らないと困ることなんて私たちの間になかったから。
たぶんこれからもないから、また忘れてしまうと思います。
ついでにいえば、トンちゃんはスタイルがよくモテます。
それも気づいたのは最近で、なんだよモテ人生かいと、知らない人を見るような気がしました。
でもそれがあとだからいいのです。人を勝手にジャッジしたくないし、ちゃんと話したいし、私はこの出会いかたが気に入っています。